東京国際空港(羽田空港): 国際線旅客ターミナルビル再拡張工事Ⅱ工区

摘要

第3ターミナルは今回工事で，既存オープンスポットを固定化する「2ゲート拡張」を実施した.計画地は建物開口部が南側に面し，溫熱環境的に劣悪な条件であった.ー方で.他の出発ゲートラウンジと同様に，搭乗する航空機を容易に視認できる空間とする必要性があった.この相反条件の両立のため，航空機B787の窓に採用された技術と同じ原理で変色する「エレクトロクロミックガラス」を採用した.日射がなしヽと透明になるため，夜間は内部照明により和傘に見立てた内部フレームが浮かび日中とは異なる表情を見せる.外壁自体は外側に傾斜させることで万がーの落下時もラウンジ内旅客への被害軽減化を考慮した.