名寄市民文化センター EN-RAYホール

摘要

名寄市では、文化芸術の鑑賞•発表の場として市民会館や市民文化センターが整備されていたが、いずれの施設も老朽化が進み、施設規模•収容人数も小さいことから、新しい文化活動の拠点施設の整備が求められていた。特に、収容人数に関しては周辺市町村の施設に比べて小さいため、今まで実現できなかった大規模な文化関連行事の開催が市民から要望されていた。このような背景から、市民文化活動の場としてのホールづくりが企画され、施設の目的、規模などについて市民を交えて議論され、647席のホールを持つ市民文化活動の拠点がつくられた。名寄市民ホールの立地条件は、地区公園と連続する敷地にあり、隣接する既存の市民文化センターの増築として位置付けられている。この条件から「公園の中に建つホール」「市民文化センターとの機能連携」の2つをテーマとして設計を進めた。