資本のグローバリゼーションに対抗する農家のグローバリゼーション

摘要

自由貿易が何をもたらすか、それはすでに東南アジアの農rn村で明らかになっている。農産物貿易の自由競争が行き着rnく先は、互いの地域（国）の農業をつぶし合う未来だ。アrnジア各地の農村では、そんな不毛な競争に巻き込まれまいrnと、地域に根ざした技術や経験の交流が始まっている。rnイサーンと呼ばれる東北タイは農業と出稼ぎの地であrnる。この地で、もう二年前になるが感動的な出会いをした。rnプラカーオ市という人口二万人ほどの小さな市を訪ねたとrnきのことだ。この市は、「レインボープラン」と呼ばれるrn農業を基礎とした循環型地域社会づくりを進める山形県長rn井市と交流しながら、その東北タイ版ともいえる取り組みrnをしているところである。農民・町の住民・行政が連携し、rn生ゴミを堆肥にして地元の農家が使い、そこでとれた生産rn物を町の食堂が食材にするという循環rnをはじめたところだった。