第一世代ジェット戦闘機『セイバかミクを蹴散らす』

摘要

知つてのとおり米国が第二次大戦に勝利した最大の要因は、圧倒的な航空戦力を手中にしたことに因る。実際、米空軍(当時は米陸軍航空軍)は、未曾有の消耗戦となつた第二次大戦が終結した一九四五年八月末の時点で、航空機を六万三七一五機も保有していた。一番多く造られたのは主に戦略爆撃に用いられた二•二四万機の爆撃機で、全体の三五％を占める。主に戦術用途の戦闘機も爆撃機に伍して一•六八万機ほど保有していた。全体の二六％ほどだ。もちろんプロペラ駆動のレシプロ戦闘機である。戦後になると、当たり前のように不要な戦闘機の多くが退役させられる。