隼鷹型空母の副長になってみょう！

摘要

海軍士官を志すからには、誰もがなりたいと思うのが、戦艦、航空母艦、巡洋艦などの軍艦の艦長だった。艦長は海軍の基本単位である軍艦の所轄長であり、いわば一国一城の主。巨大な、あるいは高速力の艦船を自分の思い通りに動かすことができるのだから、男冥利に尽きるものだ。反面、艦長の責任は重く、また服務内容は実に多かった。全687箇条からなる「艦船職員服務規程」のうち、艦長に関する定めは134箇条もある。出入港から狭水道通過の操艦、航海計画の決定、所属艦隊や戦隊の戦策に沿った訓練など、体がいくつあっても足らないほど多忙だった。