『車窓の出来事』

摘要

盛岡から秋田へ転勤して2年目の夏。rn今年も15歳の息子と75歳の母が、「竿燈祭り」rnを見物にやってきた。rn竿燈祭りは、青森のねぶた祭り、仙台の七夕rn祭りと並ぶ、東北の三大祭り。rn長さ12mの竿に、46個の提灯が組まれた竿燈rnを、「差し手」と呼ばれる猛者が一人で持ち上げrnる。総重量は50kgにもなる。手だけではなく、rn肩や額、時には口で支えるといった大技も飛びrn出す。名人ともなると、空いた手で優雅に扇子rnをあおぎながら、涼しい顔で腰に載せるといっrnた妙技も披露してくれる。