関西2空港が経営統合で立て直しLCCが売上拡大のエンジンに

摘要

関西地区では、深刻化していた大阪国際空港（伊丹）の騒音問題を解決するために、泉州沖に1兆5600億円をかけて関西国際空港（関空）が建設され、1994年9月4日に開港した。伊丹を閉鎖し、新しい空港に全面移転するはずだつたのだが、大きな誤算が重なった。①関空の開港直前になって、伊丹の地元が空港の存続を強く要求したために、伊丹との併用になった②大阪市内から遠い関空が利用者から敬遠された③運貨競争の激化で、エアラインが高い使用料の空港を敬遠した④当初の関空建設候補地(地元の反対で建設を断念)の近くに神戸空港(神戸)が建設された。