魅力あふれる鉄道旅行の実現に向けて

摘要

当社では1987年の会社発足後、1988年に「アクアエクスプレス」、1989年に「ゆふいhの森」を投入するなど、早い時期から観光列車の運行に精力的に取り組hできた。一般的に観光列車として呼ばれるこうした列車を、当社では"デザイン"と"スト—リ—"をあわせ持った列車として「D&S列車」と称し、九州新幹線や主要路線の特急列車群と連動し、九州の鉄道ネットヮ—クを彩る一種の誘客の目玉として運行してきた。これらD&S列車の開発経緯や、D&S列車を通じた地域との連携については、これまでも本誌で何度となくご紹介してきたが、本稿では2020年10月に新たに運行を開始した「36ぷらす3」の事例を中心に、新たな地域との連携の取り組み、リピーター創造や需要発掘に向けた取り組みなどを紹介したい。