限局性結節性過形成(Focal Nodular Hyperplasia)

摘要

検査目的：腹痛にて他院受診。検査にて肝腫瘤指摘。肝炎，ピルの内服既往なし。上部，下部内視鏡検査でも異常所見なし。PET-CTではFDGの異常集積は認めず。肝腫瘤の精査目的にて当院紹介受診となつた。画像所見：SMI (Superb Micro vascular Imaging)を使用することで，spoke-wheel patternをより明瞭に描出できた。造影超音波検査でも，動脈相でspoke-wheel patternを認めたが，SMIを併用することで，血管相を経過してからもspoke-wheel patternを長時間，明瞭に観察することができ，より確かな診断に貢献すると思われた。限局性結節性過形成(FNH)の診断にSMIは非常に有用と思われた。