胸部High Resolution CTにおける高分解能モードと逐次近似応用再構成法併用画像のOff Center位置での画質評価

摘要

【目的】胸部High Resolution CT(HRCT)は肺腫瘤性病変の鑑別診断に有用だが，スライス厚の薄層化に伴い線量と再構成関数の最適化が必要である.Revolution CT(GE Healthcare)はHigh Resolution (HR)モードによる高いview数での収集とHigh Definition(HD)関数による再構成でX-Y面内のMTFを向上できるが，標準関数と同等なSDを得る場合では線量が増加する.第45回JSRT秋季学術大会にて線量を増加せずに撮影し，高周波強調タイプのHD関数と逐次近似応用再構成法ASiR-Vで再構成したHRCT画像の肺結節診断における有用性について報告したが，今回は高いview数をより活かせる可能性のあるoff center位置で画質評価を行った.