実機展示発表4月14日(土）

摘要

【背景】CT,MRIは非侵襲で体内の緻密な3次元データを出力する優れた計測装置であり，我が国では年間4600万回も撮影されるほど普及している.撮影データは患者の健康に関わる貴重な情報を内在しているが，画像診断医が病理に関わる部分を目視するという限定的な利用に留まっているのが現状である.その理由は，画像診断では多数の断層画像を見比べながら病理を検討するので専門教育を受けた医師以外には意味を成さないためであり，また画像処理機能は病院の専用ワークステーションで提供されるものでその利用が限られるためである.【目的】本稿で提案するシステムは，ウェブサーバに処理機能を構築し，個人のパソコンやタブレツトを表示端末とすることにより，医用画像の価値を広く一般の患者に提供するものである.