カーリングとロボット開発とカーリング戦略研究

摘要

カーリングは「氷上のチェス」と呼ばれ，高度な戦略と高度な技術を要するスポーツである.15世紀ころのスコットランドで始められたと伝えられている.日本には長野オリンピックで広く知られるようになり，トリノオリンピックでの女子チームの活躍以降有名となった.だれでも気軽に楽しめるウィンタースポーツである.しかし他の競技に比べると普及の余地は大きいと考えられる.カーリングの普及•発展を妨げているものは，まず競技•練習環境である.通年利用の可能なカーリングホールは限られている.次にカーリングスキルの理解と戦略研究が進んでいない点が挙げられる.これらは一般に対する競技の普及とともに，トップアスリートによる世界大会での活躍のために不可欠な要素である.