「土木工学の権威」物部長穂: 現代に息づく不朽の名著「水理学」

摘要

1986 (昭和61) 年11月、長穂の生誕地秋出県協和町(現大仙市協和)の小学校で、「協和町が生hだ偉大な工学博士物部長穂」と題した郷土学習が展開された。講師は長穂について調查研究した地元の青年会員。その成果を小学生や関係者に発表したのである。物部長穂については、地元でも1968 (昭和43)年に発行された「協和村郷土誌」に取り上げられてはいたが、その功績等を深く知る人は少なかつた。調査に当たつた員も「調査してこhな有名な先覚者がいたことをはじめて知った」と報告書後記に記している。このような取組が、後日町を動かし、「物部長穂記念館」建設の原動力となったのである。