太陽風を利用した推進システムの推力特性に関する電磁流体シミュレーション

摘要

惑星間空間には太陽風と呼ばれる高速のプラズマ流（流速300～1000km／s）が吹いており，この太陽風のエネルギーを利用できれば効率の良い先進的な推進システムを実現できる可能性がある．実際に，人工的な磁気圏を宇宙機の周囲に展開し，その磁気圏を帆として太陽風を受け止めて推進力とする推進システムが提案され，研究が進められている（第1図（a）参照）．