科学館等における音響教育に関する調査

摘要

科学博物館，科学館，博物館等(以下，単に科学館等と呼ぶ)における学習は，実物を見て，触って，体験することができるため，教室での学習と組み合わせることによって，小中学校の児童たちの科学への與味を高めることができる。また，科学館等における体験は，知識面の学習効果を高めるだけでなく，成長過程の長期にわたって情意面にも影響を及ぼすことが示されている。学校連携以外にも，最近では地方自治体を通じた地域交流や学術団体との連携も行われている。日本音響学会の音響教育委員会(前音響教育調査研究委員会)も，国立科学博物館との連携により，「音の科学教室」の実施や「夏休みサイエンススクエア」への出展を行い，成功を収めている。