編集後記

摘要

近年の情報量や計算速度の向上を背景とした音場制御技術の次のステップの一つとして，これまで計算機の中に留まっていた音場シミュレ一ションと実音場を繋げるということが挙げられると思います。今回解説いただいた「音空間レンダリングとその実装」はそのような大きな潮流の先駆けとして大変楽しみにお願いさせていただきました。一方，エコーキャンセラは実用化されてから時間が経っており，すでに成熟した技術と言えます。しかしながら，高度かつ安定的に世界中で使用されている一方で，ダブルトークのような決定的な課題が残されている技術でもあります。単身赴任につき5歲の娘とテレビ電話をするのがー日の楽しみですがこちらがしゃべり終わるまで待ってくれませh…今回はやさしい解説として「エコーキヤンセラによる目的音の抽出」を解説していただきました。本号を機会に将来のプレイクスル一の一助となることを願っております。