川内原発審査書の過酷事故への対策を問う

摘要

原子力規制委員会は,新規制基準についての適合性審査を進めてきた九州電力の川内原子力発電所1•2号炉について「新規制基準を満たしている」とする審査書案を本年7月16日に了承し,8月15日まで科学的•技術的意見の公募を行った.福岡支部の核問題研究会は,脱原発運動において相対的に議論が少ない「過酷事故への対策」のいくつかや重要な項目について分析を行い,福岡支部ホームページ上に掲載するとともに,脱原発をめざす市民運動のメールニュースに投稿したり,知人に通知するなどして,その拡散をはかった.項目のうち,水蒸気爆発対策,水素爆発対策については公募期間内に公開できた.その後も,溶融炉心とコンクリート相互作用対策,再臨界対策などについて分析を行う予定である.