鹿児島支部2019年度第3回『日本の科学者』合評会の報吿

摘要

2020年3月6日（金）に，標記の『日本の科学者』合評会を鹿児島大学内で開催した.今回対象とした論文は『日本の科学者』2019年10月号の特集「カジノ誘致の諸問題」の中の，鳥畑与一著「力ジノ導入を巡る諸問題一IR型力ジノのビジネスモデルの諸問題」で，松本俊哉氏（鹿児島国際大学経済学部准教授）が内容を報告した.松本氏はまず2018年7月に「特定複合観光施設整備法」が成立し，「カジノではなくIRである」との幻想が意図的にばらまかれ，複数の自治体が名乗りを上げていることを報告し，その後論文に沿って，(1)ギャンブルの経済的意味，(2)商業ビジネスとしてのギャンブル，(3)IR型カジノのビジネスモデル，(4)地域経済との相克の問題，さらに(5)カジノ抜きIRの可能性などについて述べた.