読者の声

摘要

会員ではなく読者です.読者の声を届けます.九州俳句作家協会が6月9日，大分市で開催した第60回九州俳句大会の応募作品に標記の句がありました.互選により優秀賞に選ばれています.この句は，昨年から今年にかけて，明治150年•新元号令和•天皇の退位即位などをめぐりテレビ•新聞•雑誌などのマスコミと政権が繰り広げた喧噪の中で，兵隊も米も電気も送り出して国民の命と暮らしを守りながら，今や限界集落を超え消滅へと向かっているかのような過疎の厳しさに目を向けさせてくれました.高齢の夫婦や一人住まいの方々が多くいて，空き家が崩れ，田畑も里山も放棄され荒れている.日本の農村にこれほどさびしい風景が広がつた時代はかってなかったかもしれません.近代日本の発展とは何であったのかなどと考えてしまいます.