まちづくりと一体となった災害復旧でより元気な九州を目指す

摘要

平成29年7月5日、福岡•大分両県を襲った記録的な豪雨は、日本の災害史上の中でも例のない大量の土砂と 流木を発生させ、九州北部に甚大な災害をもたらした。大分県·日田雨量観測所では、平成24年の九州北部豪雨 と比較して約2倍の日降水量336mmを記録している。日本に接近するほとんどの台風の通り道となっている 九州では、1時間あたり50mm以上の大雨が降る回数が、30年前の4〜5割増しているという。さらに九州 全土は、超軟弱地盤の有明海沿岸や、桜島等に起源を持つシラス台地に代表される特殊土壌に覆われている。九 州では、激甚化する災害の中での将来を見据えた対応が必要とされている。着任後間もなく九州北部豪雨に遭 遇し、災害復旧の陳頭指揮を執る企画部長藤巻浩之氏に伺った。