「近代建築ステンドグラス制作者木内真太郎の業績: 木内真太郎の関連資料を中心として」に対する討論 その2

摘要

Discussed items are as follows. 1. It has a problem in chronological order to conclude the year when Shintaro Kiuchi made, based on the documents directly. 2. There are some problems to specify the architect of the building set the stained glass made by Shintaro Kiuchi. 3. It is not sufficient to examine the Kiuchi family's documents and other materials.%貴論文P923注1)に，木内家資料のうち，日誌，出納簿の類の資料は正確な情報を記した一次資料であることは貴前稿「宇野澤ステインド硝子製作所の設立と終焉」で明らかとありますが，貴前稿は宇野澤製作所の沿革と木内家資料の一部紹介の域を出ず，資料の精査は充分ではありません。又，図面，デザイン画の類は，木内自身が関わった作品の資料と判断できるとありますが，木内の関与の程度，内容は様々で，本討論で指摘したように，全て正確な情報とは言い難く，図面等を含め，再検討の余地があると考えます。