ハーフPCaボイドスラブの減衰定数

摘要

大型で小梁のないトラス筋内蔵ハーフPCa EPSボイドスラブ（以 下、矩形ボイドスラブ）の振動実験に関して、既報では振動測定 方法の検討を、既報では約60住戸の矩形ボイドスラブを一人歩行 やゴムボールで加振し、振動に関する居住性能評価を建築学会の基準 で行い、振動障害のない性能を示した。この矩形ボイドスラブは集合 住宅への採用が増加しており、また近年は一住戸面積が増加傾向にあ ること、工法の変化などにより大スパン化が進んでいるため、今後は 振動性能にも注目する必要があると考えられる。その振動性能を評価 する場合に、減衰を考慮する必要（例えば参考文献のP.32）もあ るため、本報告では、58スラブの振動応答データから主に減衰定数 について分析を行ったので、報告する。