京都市都心部における分譲・リースマンションの立地動向と特性に関する研究

摘要

実態のつかみにくい，いわゆる投資用マンションを調査した興味深rnい報告である。データ及び調査方法の制約上，全ての物件を把握できrnているわけではないが，それでも京都都心部の分譲マンションの10%rnを占めるという。ワンルームが大半で，10階建以上が約半数，商業地rn域の幹線道路沿いに集中するとの事実からしても，地域社会及び都市rn景観に及ぼす影響が改めて確認されたといえよう。筆者らは主に外部rnへの影響に着目しているようであるが，むしろ内部の管理問題が重要rnと思われる。築後20年を迎える物件も出ており，適切な修繕が行われrnないとストックの質は低下し，さらなる問題を引き起こす。投資目的rnの区分所有者の間で修繕に向けた意思決定が出来るのか，その際に管rn理会社は適切な役割を果たすのかなどを検討する必要がある。その観rn点からみると，本報告での「経営タイプ」の分析は表層的に過ぎず，rn今後はより詳細な調査分析が望まれる。