構造計算書審査技術に関する研究: 審査技術の体系化と審査の厳格化における検証

摘要

改定建築基準法令に従えば，本報告のような審査手法が捷案されるrnことになると思われるが，提案手法は審査を効率良く行うための一手rn段であり，構造計算は構造設計の一部であることを認識しておく必要rnがあろう。構造計算では，荷重・外力及び構造物のモデル化が重要でrnあるが，これには定まった法則があるわけではなく，構造物の実際のrn挙動を完全に再現し，安全の検証をしてくれる計算ソフトは存在しなrnい。構造設計者は設計段階で起こりえないことが起こると考え想像すrnるべきであると言った技術者がいるように，構造計算ソフトは構造のrn信頼性向上のための設計支援ツールである。また，多種多様な構造設rn計に対応するには一つの審査手法では不十分であり，他の幾つかの手rn法と組み合わせた審査が望ましい。さらに，人間のミスは避けられなrnいという観点から航空機界ではニアミスの報告が義務付けられていrnる。この種の制度を導入することも一方法として考えられる。