超高層建物の地震応答を受けるALC版外壁の耐震性能: E-ディフェンス振動台実験

摘要

本論文は，超高層建築物の外壁に用いられるALC版の地震時の損rn傷を検討した論文である。実験では，実大のALC版を用いて，30階rn建て程度の一般的超高層建物を想定して，ALC版を取り付けた2屑鉄rn骨フレームを免震装置の上に置き，固有周期が2.8秒程度になるようrnに調整している。ALC版の取り付け詳細は，一般的な方法を採用してrnいる。また，想定最大層間変形角は，1/50と，超大変形として1/25rnとしている。実験実施には大きな振動台が必要であるが，E-Defensernがその実験を可能にしている。本実験では，1/50の最大変形時でも，rn軽微なひび割れが発生する程度であり，修復コストもALC版初期施rn工費用の0.5%程度で収まること，超大変形では，取り付け部付近にrnひび割れが発生したものの，脱落の危険性が認められなかったことがrn示された。超高層建物の地震時の安全性を検討する上で，非常に貴重rnなデータを示した論文である。