プラサート・スープラN1塔基礎基壇修復方法の研究開発

摘要

まず，長い年月をアンコールの地で遺跡救済活動に取り組む方々にrn敬意を表したい。この報告は，全解体の方針が採られた同遺跡の塔のrn修復について，基礎・基壇部の方針策定と方法の研究開発を述べたもrnのである。地業までやむなく解体するに至った理由は，これまでにこrnうした部分が科学的に調査されたことがなく，今後の遺跡保存全体をrn考えたうえで破損状況や構成の実態を把握しておかなければならないrnと切実に考えたからである。解体による調査研究の結果にもとづく周rn到な準備によって採用された材料や工法は，環境に適応したカンボジrnア人自身で継承され，繰り返し積み泊二し可能な方法が優先的に選択ざrnれている。現地にあって置かれた現実と，数日年先の未来を見据えてrn生み出された方法であっただろう。しかし一方では，オリジナルの地rn業をなるべく解体しない方法の研究を早－くも課題として挙げている。rnそこに，自他の実績に安住することなく果敢に開発に取り組む姿勢をrn見る。「保存」とはまさに先端分野だと伝わる。