低炭素型社会実現を目指す自治体レベルの取組と水平型ネットワークとの関係に関する考察: 「Climate Star」受賞6自治体への調査から

摘要

本報告は，欧州において自治体等が活用している国境を越えたネッrnトワークについて，とくに低炭素社会の実現の点からその活用実態とrn効果などを把握しようと試みたものである。結果，積極的に取り組むrn先駆的な自治体が，再生可能エネルギーやCO_2削減設備などの技術rnや先進事例に関する情報をネットワークから入手し成果を上げたことrnを示し，新たな分野の政策を展開する上での同ネットワークの存在意rn義を明らかにしている。一方で，対象自治体がClimate Starの受賞rn都市であることで他の一般的な自治体におけるネットワークの活用状rn況や評価が不明である点，調査方法が選択回答式の質問によるため表rn面的な実態しか把握できていない側面を含むほか，自治体のニーズのrn変化にネットワークがどのように対処してきたのかや，高度IT社会rnの中での存在意義の将来性など，ネットワーク自体の持続可能性につrnいての考察が未着手であるので，今後の研究の発展を期待するところrnである。