北海道における市街地開発による市街地集積と都市施設維持管理の関連による都市の拡大抑制に関する研究

摘要

本研究の最大の眼目は，都市施設維持管理費支出と固定資産税収入rnを比較した都市経営収支を，複数の住宅地について定量的に示した点rnにある。その結果，まず高密度住宅地開発の方が低密度住宅地開発よrnりも都市経営的視点において有利であることを明らかにしている。こrnれは我々の直感的推察とも合致するものである。rnもう一つ興味深いのは，いずれの住宅地においても，開発完了後rn25年が経過してもまだ「単年度黒字」になっている点である。果たrnしてそうなのか（そうであれば郊外部における低密開発であっても，rn抑制して他自治体に流れるよりは自自治体で行った方が財政上有利とrnいうことになる），それとも仮定なり原単位なりに不十分な点があり，rn低密度住宅地の場合は筆者が推測するように「都市全体では「支出」rnが上回る」ことになるのか。損益分岐点はどこか？rn今後はそのようなモデルの精緻化が望まれ，更なる発展が期待されrnる研究である。%In Hokkaido, it is mentioned as directivity which realization of compact city planning should aim at.rnIn this study, with the aim of realization of the compact city management, the relation of the city accumulation formed by the division system of an area designated for urbanization, the city managerial cost (city infrastructure administrative expense, etc.) and the evaluation of the land use trend of a city area and residential section development.