コンクリートのトレーサビリティ確保のためのICタグの活用技術: コンクリート舗装施工実験

摘要

レディーミクストコンクリートの生産情報を保存?提供することは重要なことである。コンクリート構造物の施工時の養生，型枠?支保工の存置期間の管理を始め，構造物の維持?保全業務においても，調合?品質?生コン工場などの情報がしばしば必要となるからである。本報告では，コンクリートの生産情報の提供を目的に，ICタグを生コンクリートに混入し，その検出能力を実構造物において実験検討を行っている。その結果，対象とする硬化コンクリートの中から，最低1個のICタグを検出することが確認ざれている。なお，生コン辛からの排出時の検出は不可能であったと報告しているが，その必要性の有無について，ここで議論する意味はないだろう。実用化に向けて，多くの技術的な検討事項があることを示しているが，今後，データベースの管理や運用方法など，ソフト技術も含めて検討を行って頂きたいものである。%One of the difficult points of concrete traceability is that a product number or product data can not be pasted directly on fresh concrete due to its flow ability. In this study, several types of IC-Tags and concrete were unified by mixing on agitator. The behavior of IC-Tags at concrete work, influence of them on concrete and responsiveness of them by the radio wave were evaluated through the actual construction steps. Besides, suitable number of IC-Tag for reliable detection from the hardened concrete was estimated. From these results, it was demonstrated that IC-Tags could be apply to concrete traceability.