禅宗様建築における木造建築部材の接合方式の変遷

摘要

時代によって、接合方式の変化は少ないが、構造面の役rn割が重要な部材の仕口は単純なものから複雑なものへとrn変化する傾向を見ることができる。江戸時代に入ると技術rn向上のため、複雑な仕口加工が可能になったことに加え、rn仕口の構造補強さえも重視されたためという理由である。rnしかし、構造面の役割が重要な部材と相対的に、構造部材rnから装飾材へと変化した部材は様式加工が複雑になるが、rn仕口は単純化への変化傾向が見られる。rn　従って、部材の接合方式（仕口）は建築の様式、また技rn術の精度と関係が薄く、部材の役割から影響を受けたと考rnえることができる。