平成28 年熊本地震直後における主体別の避難障壁の類型化と、次への備え・伝え方について『熊本地震の体験談から学ぶ防災ヒントブック』の製作と配布を通じて

摘要

熊本地震から1 年が経過した。東日本大震災から6 年がrn経過したが、その被害の大きさゆえ、未だに一般には地震rn= 津波と印象づけられることも多く、この1 年間は、両者rnを比較する場面も多く見られた。発災から多少時間が経過rnした復興局面においては、人間性や時代背景を大局的に比rn較することは可能である。一方で、まちの性質と地震の種rn類の観点から見ると、発災直後の避難行動・生活においrnてこの2 つの震災は大きく状況が異なっていたと言える。rnその2 点とは、都市型か郊外型か、直下型かプレート間かrnであり、熊本地震は都市型・直下型地震、東日本大震災はrn郊外型・プレート間と分類できる（図1）。昨今、首都直rn下型地震の可能性が高まる中、都市型・直下型である熊本rn地震からの復興を踏まえて事前の備えを考え、それを定着rn化していく必要があると言える。