埼玉県の伝統的町屋建築に関する研究: 埼玉県近代和風建築調査による住宅報告 その1

摘要

明治から昭和初期に建てられた近代和風建築は、高度rn経済成長期以後の開発や現代住宅の普及に伴い、近年全rn国で急速に失われており、その実態調査と保護が喫緊のrn課題となっている。そのため、文化庁の指導、補助金をrn受け、平成4年度以降順次、全国で調査が行われている。rn平成27年度～28年度の2年間、埼玉県の近代和風建築調rn査に参加する機会を得て、さいたま市と比企郡に現存すrnる近代和風建築の実測調査を行った。本研究では、そのrn中でも店蔵つき町屋に着目する。店蔵つき町屋の形態をrn明らかにし、その成立過程を探ることを目的とする。