径厚比の異なる円形鋼管ブレース付鋼構造骨組の累積変形性能および構造特性係数:その2 円形鋼管ブレースの母材部破断に対する構造特性係数の余裕度

摘要

その2 では実験結果に基づき，保有水平耐力計算1)で層rnのエネルギー吸収能力を表す告示のDs 現行値や，鋼構造rn限界状態設計指針・同解説2)(LSD)のBkdi について，ブレrnース母材の破断に対する余裕率M.S.を算出し，径厚比等rnの対応関係を分析する。対象架構は図1 に示す梁降伏先rn行型のブレース付鋼構造骨組3)から，第1 層と中間層を同rn一規模の層骨組に抽出する。本検討は同架構に部材ランrnクと部材群ランクが等価になるよう，円形鋼管ブレースrnをK 型配置する。表1 に示す通り，ブレースは一般に流rn通し選択可能な電縫鋼管を広く採用するが，柱最大外形rnを超えるまたは径厚比D/t > 90 の断面は除く。境界条件はrnピン，半剛，剛を対象とし，端部は保有耐力接合され，rn破断はブレース母材の局部座屈部のみを考慮する。