空間共存喫煙における効果的な分煙手法に関する研究 その1 CFD による天井吹出し空調時の垂れ壁?袖壁の効果

摘要

本研究では、天井吹出し空調時に垂れ壁、袖壁を設置 した場合の喫煙?非喫煙区域の気流?濃度分布について、 CFD を用いて検討した。仕切りを設けていないCase1 と垂 れ壁のみを設置したCase2 では、非喫煙区域への一部流出 が見られた。垂れ壁は上昇した気流の流出抑制には有効 と考えられるが、天井吹出し口からの下降気流の影響を 十分に検討する必要があると考えられる。袖壁を追加し たCase3 では、室下部からの流出抑制により、分煙効果が 高くなることがわかった。また、各区域間の開口面積を 小さくすることで分煙効果があがることがわかった。今 後は給排気口の種類や位置、風量の違いによる解析を行 い、より効果的な分煙手法、受動喫煙対策について検討 を行っていく予定である。