振動台を用いた被験者実験の概要と方法 ―環境振動に対する作業難度に関する実験的研究 その１―

摘要

今日の人々の生活は多様化するとともに24 時間化してrnおり，それに伴って建物内で発生する振動源も多様化し，rn生活環境で想定される振動は複雑化している。今後の環rn境振動分野の拡充と社会の動向を踏まえると，住宅や建rn築内の人の感覚評価はもとより，環境振動の評価指標のrnひとつとして作業性の評価のニーズが高まるものと考えrnられる。環境振動による作業性に関する先行研究では，rn実験として歩行2),3),4),5)・片足立位6),7)・階段昇降2)・注水rn作業6),7)・机上作業2)等が行われており，また近年では地rn震を想定した強震時の避難行動に関する研究5),8),9)もみらrnれるが，上述の実験は振動数や加速度が限定的で被験者rn人数も十分とはいえない。振動源が多様化し長周期地震rnの発生が常態化している昨今，環境振動としても振動数rnや加速度範囲を広げた性状把握の必要がある。