南海トラフ地震模擬地震動を受ける超高層ビルの京による地震応答解析 その2 2 分以上の揺れにより生じる相当塑性ひずみ

摘要

著者等1)2)は超高層ビルをソリッド要素で詳細にモデル化し， 防災科学技術研究所で開発されている並列有限要素解析コー ドである数値震動台（E-Simulator）により地震応答解析を行 ってきた．これにより部材や接合部等の局所的な挙動と，構 造物全体の崩壊挙動を同時に再現できる．更に，著者等はESimulator をスーパーコンピュータ「京」3)に移植し，南海ト ラフ地震模擬地震動を入力した超高層ビルモデルの地震応答 解析を行っている，解析の概要と初期の地震動に対する解析 結果を既報4)に示した．本報では更に計算を進めて，超高層 ビルが2 分以上の長周期地震動を受ける場合の挙動を解析し， その結果を示す．