柱継手の性能改善に関する実験的研究　その３アラミドロッドを引張材とした曲げ耐力の確認

摘要

木造部材の継手に使われる金輪継ぎの性能は、強軸方向rnの曲げ耐力で無欠点断面の1/5、剛性で1/10 以下、弱軸方rn向は更に強軸の半分程度である。鋼板バンド補強を行ったrnとしても、曲げ耐力は1/3 程度で、曲げ剛性に関しては効rn果的な改善が認められない。加えて金輪継ぎの継手長さはrn材径の3倍程度は必要で 、大切な既存部材の保存の観点かrnらも、継手長さが短く性能の高い継手構法の開発が求めらrnれている。そこで、アラミドロッドとラミネートを柱継手rnの断面欠損部の引張材として用いることを提案し、木断面rnに埋め込んだ引張材の引抜き強度をその1で確認した。rnここでは、アラミドロッドやラミネートを継手部分の引張rn材として配置し、曲げ耐力や曲げ剛性の改善効果を確認すrnることを目標として実験を行った。