硬化途上ムーブメントを考慮したシーリング材の接着性・耐疲労性評価試験方法の検討その3. ムーブメントの引張・圧縮開始の条件と環境温度の影響

摘要

1. 外観観察：変形率±10%の大きな日内ムーブメントを引rn張方向から硬化途上に与えた場合、表面・側面・裏面rnの被着体近傍に凹みが見られ、中央部分は僅かに膨らrnんだ。また硬化途上時の温度を変化させた場合、40℃rn下では、5℃・23℃下で見られた大きな変形は観察されrnなかった。rn2. 耐疲労性試験：圧縮方向に比べ、引張方向から硬化途rn上にムーブメントを与えた場合、損傷深さが大きくなrnった。また硬化途上時の温度を変化させた場合、40℃rn下では、5℃・23℃下に比べ、損傷深さが小さくなった。rn3. 引張方向からの硬化途上ムーブメントを与えた場合、rn最大変位を過ぎて以降もなお硬化が進む(ちょう度が低rn下し続ける)シーリング材は、硬化後の断面変化が大きrnくなり、耐疲労性への影響が大きくなると考えられる。rnすなわち、ある一定の範囲内では、シーリング材の硬rn化速度が速いほど、硬化途上ムーブメントによる耐疲rn労性の影響が小さくなる可能性がある。rnこれら硬化途上の影響を低減させるために、各種条件rnを総合的に検討することが重要となる。すなわち、硬化rn過程でムーブメントを与えた場合に確認された断面変化rnが耐疲労性に及ぼす影響、及び実施工を模擬した条件下rnにて硬化途上ムーブメントを与えた場合の接着性と耐疲rn労性に及ぼす影響について検証を進める必要がある。