砂質土―粘性土の２層地盤に支持される杭の先端抵抗の評価法

摘要

やや薄い砂質土層等に杭の先端部を支持させる薄層支rn持杭の先端抵抗は、杭下方の砂質土層厚H の先端径D にrn対する比H/D が減少するにつれて砂質土層の土塊が粘性rn土層に貫入する破壊を伴って低下する。このため、砂質rn土－粘性土の２層地盤に支持されるものとしてこれを評rn価する必要がある。建築構造の技術基準1)では、H/D が5rn以下の場合に適切に評価することを求めているが、系統rn的な実験研究が少なく、既往の先端支持力評価法のrn適用性が十分には検証されていない。また沈下予測に用rnいる先端荷重沈下関係は、設計実務では支持層が厚い場rn合の評価法が準用されている。筆者等は、遠心模型実験rn結果に基づき、このような杭の先端荷重沈下関係を双曲rn線関数で近似する手法、および杭先端径D と先端沈下量rnS_p の比で定義される設計上の終局先端支持力度q_(p0.1)rn（S_p/D=0.1 時）を上記の双曲線関数を利用して評価する手rn法を既に提案している3)。本報では、実杭（非排土杭）のrn載荷試験結果例（場所打ち杭2、埋込み杭等2）にこれをrn適用して、実際の設計式として応用できることを述べる。