在日米海軍横須賀基地内に実存する柔構造建物に関する研究その1 建物概要

摘要

本報告では，振動特性調査の対象建物の建物概要につrnいて述べ，同年代に設計された建物の固有周期ついて考rn察を行った。丸ビルをはじめ，対象建物と同年代に設計rnされた建物ついては剛構造理論に基づき設計が行われてrnいるが，周期の長い鉄骨の骨組に補強を施し，剛性を上rnげている点では柔構造理論での設計と共通点がある。今rn回，対象建物に選定した3 棟はいずれも柔構造理論に基づrnいているとされ，鉄骨架構は長周期であると考えられるrnが目視調査が不可能であるため現時点では詳細が不明でrnある。またモルタルや内・外壁等を含んだ建物全体の固rn有周期については，大正時代の建物の実測で得られる固rn有周期は柔構造派が推定していた周期よりも短いと推測rnすることができた。