ダボ形式によるCLT パネルせん断接合部の構造性能に関する実験的研究その３ 静的増分解析による壁架構全体の構造性能評価

摘要

CLT ダボ接合部の要素実験および静的増分解析による従来rn型との比較を行い、以下の知見を得た。rn1) 本実験で得られた、ダボ形式によるCLT 壁-RC 基礎接合部rnとCLT 壁-CLT 垂れ接合部の短期基準せん断強度は、構造計rn算ルート1 におけるせん断接合部の要求性能をそれぞれ上rn回り、十分なせん断強度を確保した。rn2)静的増分解析より、従来型に比べてダボ接合用いたフレーrnムは壁脚引張接合部を先行降伏させるため、CLT 壁架構がrn塑性後の高い靭性を持つことが分かった。rn今後は「CLT モデル施設東北大学セミナールーム」に設置さrnれる地震計の計測データを用いた解析や多層CLT 建物の性rn能試験などを通してCLT ダボ接合部の構造特性をさらに明らrnかにし、効果的に大規模木造の設計に適応させることが課題rnである。