原子力施設の新しいASR 対策の考え方の提案 その4 新しいASR 診断フローとその対策

摘要

本項では，ASR 診断フローの提案にあたり，コンクリrnート構造物の維持保全に係るコストとのバランスやコアrn採取による構造物への影響を考慮し，頻繁に詳細な診断rnを実施するよりも，簡易な診断と変状部位や部材のモニrnタリングを実施したほうが，ASR に対する健全性を評価rnする上で工学的には有用と考え，簡易評価ルート，通常rn評価ルート，詳細評価ルートの3 種類のグレードの評価ルrnートの提示，およびオプションとして，コアの促進膨張rn試験，アルカリ総量測定，空隙水分析の3 種類の将来のrnASR リスクの判断材料となる分析手法を提示した。事業rn者は，これらの評価ルートおよびオプションの組み合わrnせによって構造物のASR に対する健全性の柔軟な管理・rn評価が可能となり，原子力施設の合理的な管理・運用にrnつながると考えられる。