隅田川以東における江戸市街の拡大と水の聖地 －水の聖地の意味論その７

摘要

隅田川以東に拡張した江戸市街の端点には徳川家と関rnわりを持つ水の聖地が多く鎮座しており、自然地形と都rn市開発の観点から考察すると、歴史性と基層構造を読みrn込んだ水の聖地による都市領域の形成過程がわかる。なrnかでも都市開発の起点を担う富岡八幡宮と開発限界を示rnした亀戸天神社の遷座過程と水神との関係は、水の聖地rnからみた大坂の船場開発とまさに同じ手法である。これrnら二社の氏子域の形態的特性は、参詣方法と由緒をたどrnることで地域形成の原理を浮かび上がらせることができ、rnとくに富岡八幡宮の例大祭と神輿ルートからは、地域のrn核となり、造成地としての基層構造が現代まで残り続けrnていることが明らかになった。