タイ・バンコクにおける国家・都市の近代化実験空間に関する研究ラーマ6 世治世期のドゥシットターニーを対象として

摘要

当時は絶対君主制であり、周辺国の植民地化及び世界rnの立憲君主制への動きの中、「上から」の近代化を着実にrnしかし迅速に進める必要があった。マン市、自治市町、rnそしてDT を通し、絶対王政を維持したままシャム王国をrnいかに近代化させるかという目的の試行錯誤が垣間見えrnる。実験対象の若手公務員には、近代自治能力向上の実rn習場として様々な近代制度を主体的に学ばせることを意rn図しつつ、辛亥革命をはじめとする世界的な立憲主義のrn流れを背景とするクーデターの抑え込みのため、国王のrn立憲主義への意思が提示された。国王と公務員が直接交rn流できる場であったことも、国王の意思の訴求と公務員rnの考えの把握を狙ったと分かる。そして、新聞等を通し、rn近代化実験の現実性が増し、国家や都市の近代化に関すrnる理解や把握がより容易になった結果、近代化実験空間rnであるDT が、近代化の理想像に実像をいかにつなげるかrnという橋渡しを行う空間としての意味を持った。