国鉄在来線黄金時代の軌跡第77回

摘要

1975(昭和50)年3月の山陽新幹線博多開業で、九州各線の昼行優等列車は、その大半が島内完結となり鹿児島·日豊両本線に「エル特急」が誕生。その翌年には、長崎·佐世保線も電化され電車特急の時代になる。その後、1978(昭和53)年10月改正時点で、関西〜九州間特急の全列車と、東京〜九州間の「はやぶさ」「富士」「あさかぜ」の二段寝台化が完成。寝台車連結急行の座席車も12系になり、九州内急行のオール冷房化が実現する。しかし、サービス向上とは逆に、国鉄は1976(昭和51)年11月に運賃·料金の大幅値上げを実施したため、利用客離れを招いた。今回は激動の時代ともいえる1975(昭和50)年3月から1979(昭和54)年3月までのうごきを解説する。