特集さようならDD51まもなく誕生60年、DD51が牽いた列車たち

摘要

定期列車牽引の華はやはりブルートレイン。そしてDD51が牽いた特急寝台客車は札幌から西鹿児島まで、文字通り日本中を駆け抜けている。ただその割には、国鉄時代のDD51にはブルートレイン牽引の印象が薄い。これは東海道•山陽·東北本線南部といった晴れ舞台での牽引がなかったこと、また数年で電機に置き換えられた線区が多く、蒸気機関車引退に伴い少年たちが熱中したブルートレインブームの時代、1970年代後半以降の国鉄時代のブルトレの牽引線区が活躍がきわめて局地的なエリァ、すなわち山陰本線と九州の一部に限られてしまっていたことにあろう。また後述するように、国鉄時代のDD51の牽引ではヘッドマークのない時代が長かったことも地味な印象の要因かもしれない。