アディポネクチンの抗動脈硬化作用機構

摘要

アディポネクチンは，ヒト脂肪組織遺伝子ライブラリーに高頻度に出現し，脂肪組織特異的に発現した遺伝子apM1（adipose most abundant gene transcript 1）の産物で，244アミノ酸からなる分泌蛋白である．結晶構造解析からは，tumor necrosis factor-α（TNF-α）に似通っていることが報告されている．collagen domainを中心とした三量体を形成し，それらがさらに多量体を形成して血漿中に存在していることが推察されている．