門脈圧冗進関連疾患: 食道・胃静脈癌を中心に

摘要

1.1 内視鏡的硬化療法（EIS）の臨床応用によって，食道静脈癌の自然史が変わらた．’しかし，内視鏡的静脈癌結紫術（EVL）の導入以降，break－throughに乏しい．「治療の標準化」すなわち「安全で合理的な治療の確立」が現在の目指す方向である． 1.2 3D－CTangiographyと超音波内視鏡検査（EUS）の発達が著しく，治療に役立つ画像診断として普及している． 1.3 食道静脈癌に対する治療法として，EVLが増加している．粘膜線経化．治療の手法として，アルゴンプラズマ凝固法（APC）が汎用されている． 1.4 胃静脈癌に対する治療法として，CyanOaCrylate系薬剤を用いた内視鏡的塞栓療法とバルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術（B－RTO）の有効性が検証されつつある．