類もやもや病を呈し，甲状腺クリーゼと同時に多発脳梗塞を発症したバセドゥ病の1例

摘要

もやもや病（特発性Willis動脈輪rn閉塞症）は，両側内頚動脈終末部の進行性の狭窄まrnたは閉塞がその本質的な病態と考えられ，脳主幹rn動脈の狭窄による脳虚血を代償するために，大脳rn基底核部に異常に拡張した穿通枝や側副血行路，rnすなわち「もやもや血管」を認める疾患である．