夏型過敏性肺炎

摘要

1.高温多湿な夏季に発症し,居住環境に増殖したTrichosporonの反復取入により生じる． 2.急性～亜急性の咳嗽,発熱,息切れが主症状で,入院で改善することが多い． 3.帰宅誘発試験により症状が再現され，血中の抗Trichosporon抗体が陽性であることを証明する． 4.治療と予防の三原則は①取入抗原からの患者の隔離,②生活環境からの原因抗原の除去，③ステロイド投与である． 5.慢性型では，肺の線雑化をきたし呼吸不全を呈する場合がある．